Feb 29, 2020
左官の壁にふれる
職人さんの仕事は美しい。
職人さんと呼ばれる人たちの仕事は事も無げに、軽やかに、簡単そうで、気がつけば終わっている。。。そんな光景を飽きずにじっと見続けてしまいます。
大工さんの木を切るダイナミックな動き、塗装屋さんの壁を塗る右手、左官職人のしなやかに動く「こて」さばき。人の手が繰り出すその動きは芸術だな、と。
この家を作ったときのテーマである「使い込んで味のでるもの」を実現するためには人の手のぬくもりが必要でした。
リビングの中央に配されたこのコンクリートの壁は左官職人のUENOさんが仕上げてくれたもの。丸一日休まず塗り続けた渾身の壁。塗り継ぎがでないようになめらかにやさしく「こて」を動かしつづけてくれました。
「薄塗りなので必ずひびがはいりますよ」と言われ、入ったそれを見る度に人の手が造ったことを実感させられ、何かとても嬉しい。
この壁に手をあてると硬さと同時にあたたかさを感じるのはUENOさんのひたむきな手仕事の力がそうさせてくれているのかもしれません。
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