Apr 24, 2020
絵本とともに
絵本は私が幼きころからずっと私のそばいて、励まし続けていてくれる。
「ちいさいモモちゃん」が大好きだった私は、10代になって「おおきな木」に出会い、絵本の奥行を知り、息子が小さな頃は「ぐりとぐら」で夢を膨らまし、40代になって、いせひでこさんの絵の美しさに心奪われ、今はヨシタケシンスケさんのちいさな人々に癒されている。
今年の春、40年来の親友から誕生日プレゼントにと一冊の本絵本をいただいた。「ハリネズミの願い」というオランダの作家による大人のための物語。
自分のハリが大嫌いで、つきあいの苦手なハリネズミが、誰かを招待しようと思いたち、さっそく招待状を書き始める。「親愛なるどうぶつたちへ。きみたちみんなをぼくの家に招待します。……でも、誰も来なくてもだいじょうぶです。」そして手紙は送れない。。
ひさしぶりの静かな時間の中で絵本の中に入りこみ、ハリネズミ君をぎゅっと抱きしめてあげたくなった。そしてだれの中にも臆病な自分が必ずいることを思い知らされる。
こんな時期だからこそ、心にそっと届く小さな活力をもらえて感謝。みなさんにもそんな時間が届きますように。。。
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